しがらみ 束縛からの解放✿愛も美も手に入れて、自分らしく生きるアナタを応援する-Janet[Control]

自分を誤魔化す「×処世術」をしていませんか―

[Support you to live your own way] 人のメンタルヘルスである防衛機制は 困難に打ち勝つ大切な役割をはたしていますが、大人でさえ、幼少期のまま 未熟な対処も含まれます。

  • 「自分を抑えてルールに則する」→×嫌いな相手だと感情が伴わず 反動でストレスが蓄積
  • 「嫉妬の解消」→×話(悪口)を鵜呑みにしたり/幼い赤ちゃん返りをする依存
  • 「リスク回避」→×否認:不快な現実(病気)を認めず、自分を生かす選択肢を狭くする

無意識な防衛が多いと、その行動を変えるのは難しい

“社会への不信感”ex.地雷系メイクはユーモア

時には防衛機制から離れて、抱えている問題を直面化し、自分自身の行動や考え方を振り返ってみると客観視できます。指針となるアートや人物になぞらえるのも効果的。
♪傑作Albumから人間関係やコミュニケーションの取り方について *意識してみる――

official.MV-(曲頭は3′15″から字幕アリ)存在感が開花✿
Janet Jacksonの生い立ち
出典:1977 CBS Television -Wikimedia Commons

言わずと知れた音楽一家ジャクソン・ファミリー、Janetは Michael Jacksonを兄に持つ 9人兄弟の末っ子(三女)です。お兄ちゃんたち「ジャクソン5」(デトロイト Motown Records)の全盛期を見て育ちました。7歳でラスヴェガスの舞台を踏み、10歳でTVコメディに出演し お茶の間の人気者となる。上り坂の時は本人の意志プロセスは軽視される。

1982年16歳の時、父ジョセフ・ジャクソンが一流どころを揃え 1st.[Janet Jackson(A&M)]でシンガーデビューを飾る、18歳の2nd.Album[Dream Street]では、兄達のサポートでテコ入れし、R&Bチャート(当時はブラックチャート)最高9位という「ぼちぼち?」否、周囲の期待の大きさを窺うと圧が掛かる結果でした(*□*๑ )…家族はまさに《同の倫理》が働く関係です。

Janet Jackson セカンド アルバム 画像

画像出典:[Dream Street]1984 ©2022 Tower Records.

この直後、Janetは家族の反対を押し切って 別の芸能一家である歌手のジェームズ・デバージと駆け落ちするのです…若い二人は、家族が誰も出席しなかったセレモニーで結婚しました。ユングの心理学「ペルソナ」-内側に潜む自分-親の過干渉への反動があったのではないか。支え合って生きる家族は麗しく見えます。だが、良いことばかりではありません。同の倫理は「相手にとってよかれと思って世話する」のですが、ともすると、勝手にやってしまいがちです。押しつけがましかったり、大きなお世話だったりしがち。

親の心 子知らず
そんなJanetに 父はダンサーとして仕込み直す(痩せさせる)ため、古参のジョン・マクレーン(A&M)をマネージャーとして雇います。McClainは、Janetがハードな凄腕集団“The Time”の公演を観ていたので、メンバーであるジャム&ルイスを紹介するのです。

ミネアポリスで活躍する{殿下}ことプリンス配下の作曲家コンビです。当時はマイナーであったブラックチャートでヒットを連発していたが、POPシーンでの認知度はこれから…Jimmy Jam&Terry Lewisも冷遇する帝王からの脱却を図っていた―――

そんなジャム&ルイスのプロデュース業を昇華させたのが、セレブリティである末娘Janetとのアルバム製作だった。当初、パパのジョセフは、自分の監視下を離れ、ミネアポリスFlyte Tyme(フライトタイム)productionsでレコーディングするのは大反対! ミネアポリスの首領プリンスは、ライバルだし、エロティック路線。その舎弟たちに「可愛い娘を染められてなるものか」と(╹◡╹)親心は わかるw

出典: Jam&Lewis at Flyte Tyme 1997. Ann Heisenfelt/Associated Press

[Control]には当時マネージャーだった父親から離れて“自分の人生は自分でコントロールするの!”と決意表明した*リアルな自立プロセスが刻まれています。ハタチ前のJanet嬢もfamilyの“銘柄”としての束縛断ち切るのです。

86年5月 3rd album『Control』リリース

poplar musicとしての聴き易さから Janetの最高傑作に挙げる人も。87年7月第1週付けBillboard誌で初の全米No.1…当時のじわじわロングセラー、現在も根強い人気を誇ります。

Control ジャネット・ジャクソン
画像出典:© 2022 Tower Records Japan Inc.[Control]

アルバムコンセプト=artistの内面を表現した
ジャム&ルイスは Janetに曲作り 楽器の演奏等 制作に関わる事を求めた。

これまで指示・束縛だらけのお嬢様にとって、初めての申し出…自身の音楽観だけでなくプライベートな苦悩も2人にさらけ出した。駆け落ち同然での結婚、周囲の反対、裁判沙汰、相手がドラック中毒など 精神的に追いやられ 半年で破局、傷付いていた。それが失意のインプットから決意のアウトプット昇華させる

「恋を経てこそ、はじめて女は華麗一匹の蝶になる。翔べ、翔びなさい、ジャネット!」-86年2月 湯川れい子 ライナーノーツより

全9曲の、6曲がシングルカットされ/Billboard HOT100にて5曲がTOP5入り

1.Control “  第4弾singleとなり 86.11 /5位
新生Janetの自立宣言ダンスナンバー。曲冒頭の独白

「This is a story about control」「17歳のとき私は、人に言われるがまま 父の言うがまま、母親のいいなり でも それは ずっと昔の話」-歌詞より

自らを自由に表現したいというJanetの意欲をタイトルに掲げるのです。
キビキビgrooveのミネアポリス ファンク+等身大の歌詞、coolで無機質なジャネットvocal、後尾のshoutが心情を込める、それでいて冷静さを保つバランス感覚が絶妙です。リズムアレンジが後の”Miss You Much”へ

2.Nasty “  2nd single 86.4 /3位
“Gime me a beat‼︎のshoutで始まるVeryハードなfunkアプローチ。Streetの雰囲気と激しいシャウトを繰り返す HIP HOP色もあるダンスナンバー

「私はベイビー なんて名前じゃない 私はジャネットよ ミス・ジャクソンよ あなたが ナスティなひとだとしても」

路上で声を掛けてくるboysをあしらう曲ですが、たとえ危険が伴うStreetでも手出し無用! 家族や恋人であっても、子どものように見くびって扱うあなた方の思い通りになる人間ではない」という意思表示。titleの「汚い 不潔な」という言葉を生粋のお嬢様アイドルが口にすることで coolな反骨的ニュアンスを放ち、作られた優等生イメージをぶち壊した。catcalling and sexual harassmentに応じちゃダメ

ドラム・マシンによるindustrial系の攻撃的なrhythmとメタリックなシンセ伴奏とは対照的に、Janetの女子vocalは人間味たっぷりで くっきりと活きる。
つい依存してしまう関係性、幼い発達段階に退行する[赤ちゃん返り]をたしなめる。

トランプ氏の顔イラスト

因みに 2016年の米大統領選でトランプ氏が、富裕層への増税について発言したヒラリー氏に「Such a nasty woman(卑劣)」と発言し大批判を浴びた。同曲の再生回数が増加した記憶が新しい…

30年経ってもインパクトが持続し、フェミニズムのシンボルにも成るという“めちゃくちゃカッコイイ”曲。

3.What Have You Done for Me Lately ‘86 1st.single/4位
邦題:恋するティーンエイジャー

最近 何かしてくれた?”と Girls talkで展開する 男子からじいじまで「耳が痛い!?(+_+ ll)」盲目女子にも気付きのある曲。リズムが宿るクールなvo.「最近何してくれた」×繰り返しにユーモアがある(╹◡╹)デバージとの離婚について歌ったものだと言われます。ユーモアって大事、日常の何気ないことも 見方を変えれば 幸せや楽しみを見つけることができる。

録音技術を駆使したハイセンスなデジタルサウンド:魅力的なサビが入った強烈なリズムFunk☆重厚な打ち込みとジミーの跳ねるシンセでダンスに特化。後半のJazzyピアノに 繊細なメロディが散りばめられ甘辛ミックスも絶妙♪

MVでは 80’sディスコ、fashionを味わえます。振付ポーラ・アブドゥル/Paula Abdul(一緒に座ってる) グラミー最優秀R&Bソングノミネート

4. You Can Be Mine
胸キュンシンセ、“私のものになってもいいのよ”と、背伸びキュート歌詞。ビートのノリにThe Timeのドラマー Jellybean JohnsonのGuitar Soloが奔放で強気なアクセントを加味、シングルカットされなかったものの、ハイトーンボイスを楽しめるUpな名曲

5. The Pleasure Principle” 6th single 87.5/14位 全米ラストシングル
邦題:愛の法則。80’sエレクトロFunkがcool! “これが愛の喜びの法則なの”と身体的(physical)な躍動満たされる✳︎ 考えるより感じろ系。シンセを中心としたダンス・グルーヴが小気味イイ♪

マシーンドラムのディスコsoundが懐かしい音色ですが、現在 聴き込むほどに古さが消えていく洗練さ。元Timeのキーボード奏者モンテ・モワール作で 演奏 プログラム アレンジをほぼ自身でこなしている。後半にJellybean JohnsonのRock調のGuitar Soloもカッコイイ(PVでは聴けません)。PVのダンススキル! 完コピしてupすればHeroだヾ(๑╹◡╹)ノ”本場のロフト倉庫に憧れます~

6. When I Think of You” 3rd Single 86.8 / 記念すべき初No.1
邦題:あなたを想うとき。Janetのシンプルdigital pianoに弾むベースが重なり、スネアビートにパーカッション、+軽快なリズムGuitarにブレスvo.=お得意の多重展開アレンジ。ポップロックのような爽やかさを感じる優しいvocalが“やっぱり好き“という10代のJanetを投影し、可憐さが際立っています。

メロディーがとても美しく、キャッチーなdanceビートが出色。ゆったりと揺れたい時に…去ってしまっても―幸福感あふれるラヴ・ソング。帰宅時や週末プライベートの切り替えに◎ MVは騒々しくてw 観なくてもOkay

出典:1987 Bill Lovelace/ANL/REX/Shutterstock

7. He Doesn’t Know I’m Alive” 片想い
冒頭Saxからの「チャ!」がツボw ディスコ/Funkの匂いが残るmiddle tempoのノリに ジャネットの茶目っ気たっぷり 若々しいハイトーンボイスも披露。“彼は私が生きてるってことすら知らないの”“変わらなきゃ ダメという、一見「重い想いを 無邪気なvocalとシンセ&ホーンで吹き翔ばす(╹◡╹)Spencer Bernard 作

8. Let’s Wait Awhile” 5th single 87.1 /2位
邦題:急がせないで。SlowバラードでJanetが〝育み〟をメロディー展開し ティーン女子が共感✳︎

「知ってもらいたいことがあるの」「手後れになる前に 少し待ちましょう」

甘くて誠実なセレナーデであり 愛と欲望の問題に“ゆっくり穏やかに”と語りかける。曲の締めくくりに“待つ価値のある女よ”と共に過ごしていく大切さ…粗野な男子必聴!

O’Nicolas Raths(オーニコラス・ラース)のアコギも美しく、美声が冴える 後尾のスキャットもNice!

9. Funny How Time Flies(When You’re Having Fun)” 英のみ7th single 87. /59 位
早熟で無垢、メロウなVerySlowで締め〆 Janetのムーディーなシンセ パーカッションの音色、string acoustic guitarアクセント + 表題のwhisper chorus、Janetの物憂げなvoiceとハイトーンvocalが 浮遊感を上げ下げする。物思いにふける大人になりきれない女心を巧みに描く シンプルな音種ゆえに声が際立つブラック・コンテンポラリー。

ただ 惜しいのは、アルバムを締めくくるのは、前曲「急がせないで」の方が、より大人に成りつつある心情や拡がりを感じさせたのでは。という私的な思い入れがあります。

以上、Janet自身もほぼ全曲を共作し、10代ならではの未熟で、しなやかな等身大の感覚に溢れています。Jam&Lewisによる洗練されたハードなFunkでアプローチ、タイトなビートとアレンジ。当時 演奏が出来てサンプリング機材も使いこなせるmusicianは稀。Janet起用前に既に別singerで原曲たちが立ち上げられていたワケですが、Janetの声質にマッチする雑じり気ないハイセンスsoundを創る。一枚しっかりサクッと聴けちゃうLP時代の濃縮的恩恵です。

職人ジャム&ルイス ▼The Remixesバージョンも攻めてます

「私には友達があまりいません、過去に多くの傷を負いました。周囲の人たちは お兄ちゃんや姉に近づくために私を利用します、精神的におかしくなるぐらい辛かったの」

「結婚するコトは、誰かと一緒に暮らすコトとは違う感じがします。ジェームズと私は お互いのキャリアを望んでいたので、結婚は遅かれ早かれ終わったでしょう。しかし、それから何が生まれたのか見てください。彼はスタジオに戻って、新しいことに取り組んでいると聞きました。そして、私は自分のアルバムを持つ事ができたの。

[Rolling Stone]誌と並ぶ音楽雑誌[SPIN]スピン 1987年1月号掲載インタビューより

ジェームズは私を怠け者と呼んでいたの
彼は正しかったと思います 
私が引きこもりだったので、ジミーとテリーは 私が心を開くよう促してくれた微笑み 小さなため息をついたJanet―

出典:Devereaux DeBujaque/pinterest.com

自分の人生をControlし続けるコトは 大変な労力が必要です。長い間、従属させられ保護されていた人なら尚更、難しい。

人間関係やコミュニケーションに大事なもの

最たるはユーモア
心理学のフロイトとヴァイラントもそれぞれ
“最も高いレベルの防衛規制はユーモアである”
“人間関係の緊張緩和にユーモアで示すコトが重要である”と述べています。
Janetが自身を見つめ直した歌詞も 生意気でセクシーで、ユーモアにあふれています。力を与えるメッセージは「自分で打ちのめしていた若い女性の賛歌になる✳︎

心理学】で、意識して行われる防衛機能は、成熟した防衛として推奨されています。

  • 同一視:他人のよいところを自分自身と重ねて自己評価を高め欲求をみたそうとする <例>理想とする先輩や尊敬する上司の振る舞いや特徴を真似る
  • 昇華:社会的には認められないであろう欲求や衝動を学問や芸術活動など社会的に望ましいとされる方向に変化させる <例>社会に対する反骨精神を歌にして多くの人に感動を与える
  • 補償:失敗や劣等感に 他の分野で成果をだして傷ついた心を埋め合わせる <例>プライベートがうまくいっていない人が仕事で成果を出す
地雷系メイク女子の写真素材
“大人への不信感” ex.地雷系メイクはユーモア繋がり✳︎

私は このレコードを紐解くコトで 自分のものにしたかったのです(╹◡╹)ありがとう

新着videoジャネット・ジャクソン 私の全て(ライフタイム A&E)
2022年より配信! 撮影編集には5年の歳月が掛けられ、米ドキュメンタリー視聴率NO.1を獲得。2017ツアーに同行した監督が 内向的でシャイなジャネットと打ち解ける事で実現。当時の貴重なfilmがちりばめられ、気持ちの入ったJanet本人の語り、豪華有名人が伝説について語りたがるという、奥行きのある-至れり尽くせりの作品に仕上がっています。私は答え合わせも兼ねてまっしぐら…直ぐに泣いちゃいました ( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )

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