It is a prescription for overcoming the trauma of unreasonable violence and bullying that has occurred to you.
お手本になるアリアナの願い /Learn from the Ariana Grande
ポップミュージックでは貴重な[困難を乗り越える作品]
pop starから artistへの進化を窺える不揃いな楽曲たち、その理由ー
2017年5月、マンチェスターで起きた理不尽なコンサート爆破事件
アリの「屈しないー」
わずか2週間後に開かれたチャリティ公演
活躍の場を打ち砕かれ アリ自身もPTSDを患う失意の中、賛同者が支援 (計14億円余りを寄付)
皆さんが見せてくれている結束力や愛こそが、今、世界が必要としている薬なんだと思います
2017.6.5 アリアナのMCよりー (そして休養期間へ)
2018.04.20 決意の復帰シングル「No Tears Left To Cry」リリース
アリが痛みも幸福も引っ括め「なんとかしなきゃ!」と深呼吸し、アプローチした歌詞
もう流す涙は残っていない
We way too fly to partake in all this hate / 最高な私たち(働きバチ)はヘイトに関わっている暇なんてないの―
悲劇を嘆き 抗議するでもなく憎悪の連鎖を断ち切って、「あなた」「私」に希望を綴った✴︎マンチェスター事件へのanswer songだ
都市の夜景、独り 窓を眺める。ゴスペルのような出だしが、「pick it up」の小気味イイrhythmで歩き出すアリアナ。天地が定まらず、配線が絡まり…もがきながら、夜明けを迎えるUpな名曲♪
・Manchesterのworker beeが飛び立つラスト × 煌めく唇も相まって≒fashion写真の傑作アーヴィング・ペン[美しさを超えて]を彷彿させます🌸
どこか冷静で澄んだトーンで「生」を見つめるナラティヴな対話─「わかりあえなさ」
人にまつわるすべての難題を切り拓くプロセス
●現在も起っている「不都合な真実」にも
当て嵌まります
[現実]:ウクライナ侵攻による難民・兵士のPTSD
日本はかつての戦争がひきおこすトラウマが、深く長く続くことを学んできました。
一方で 児童虐待、ジェンダーギャップへの教えは乏しい。2022年6月 若年層の4人に1人が何らかの性被害を受けたことがあるとの調査結果も…「言葉による被害」が17.8% 学校など公共の場に潜む[言刃]の常態化。「怒りの溜め込み」は心を蝕む― すべての暴力 蔑み・心的外傷後ストレス障害を理解する必要があります。
この記事では 人生の悪い状況に悩んでしまう―
メンタルヘルスへの対処を アリの楽曲から、感じとってみます。
pop musicでは滅多にアプローチされない方法も含まれていて、癒しと慰めの力を備えた歌が満載です。精神医学の著書も引用しながら「*ナラティヴ・セラピー」にもふれます。悲惨な情報に接することで影響を受けるコトがあるでしょうし、他のトラウマ体験が呼び起される可能性もあります。ちょっとずつコントロールできれば大きな強みとなります。また繊細な個性ある人への理解も深まります。
*【物語とセラピー】精神において 物語は解釈である「ものの見方」の問題 ↑Amazonアソシエイト
2018.08.17 [Sweetener] 4th. Album
25歳の人生に起きた様々な出来事…繰り返される自問から出来上がった“甘味ある”リアルストーリー。
音楽的に本作を特徴付けているのが、N.E.R.Dのファレル・ウィリアムスによる癖あるヒップホップビートの7曲。どれもがエッジーで“ふんわりトロける”独特のsoundでアリアナ・グランデの魅力を新境地へ引き込む。
表題曲“スウィートナー”は擬音・擬態語ラップが跳ね、不思議愉しい ヾ(๑╹◡╹)ノ”
その一方で、従来のアリアナらしさを担っているのが、共に数々のヒット曲を作り上げてきた盤石のプロデュース陣、Max Martinと彼の門下生イリヤ・サルマンザデ、トミー・ブラウンが手掛けたR&Bテイストなポップな歌。トレンドセッターが積み重ねてきた “繊細で伸びやかな歌唱”の8曲という構成
PTSDのシェルターになり得る渾身の曲たち/Can be a shelter for post-traumatic stress disorders
↑LINK Amazon Music prime 会員なら現時無料で聴けちゃいます♪歌詞付
1.レインドロップス/raindrops (an angel cried)
雨雫が落ちる時 あなたが私の元から去ったあの日 天使が涙を流した ―
37秒間 Ariの独唱による導入~Ilyaプロデュース 1964年のThe Four Seasonsの曲(YouTube)を美声でカヴァー
2.ブレイズド/blazed feat. Pharrell Williams
ファレルとの掛け合いvocalがキュートで、「never let you…go!」が弾むブライトな印象。Blazed≒ハートに火をつける 地球70億人中の“唯一の出逢い”。パーカッシヴなトロピカルビートは次曲の“光”に繋がる。
3.ザ・ライト・イズ・カミング/the light is coming feat. ニッキー・ミナージュ
最強ディーバNicki Minajが「トロフィーワイフ」と揶揄し、Pharrellらしいピコピコ電子マニアックビートが跳び撥ねる。「光はやってくる、暗闇が奪ったものを取り返すために」とアリアナがとぼけた声でラップする。爆破事件に触れることはありません―
実はこの曲Nicki Minaj V.S. Remy Ma(HipHopDX記事)のディス合戦が下味となっています。(*□*๑ )don’t know this…ファンの間でも賛否があった曲「アリにバトルは不要!」「コレじゃない感」etc.
初聴きの時は…なにが何やら!?(・_・;?でしたw
感覚的で癖になるhip-hop、Liveでの再現が難しいけれど 新鮮♪ 事象を取り上げたリアルな説得力が隠し味。
健康保険制度について上院議員に向かって抗議するアーレン・スペクター議員の「あなた達は誰にも話をさせない」発言(2009年CNN)を散らし、他人に耳を貸さない“すぐに決め付ける批判の時代”について、アリがたしなめる✴︎それぞれが現実の中で光を見つけなくてはならない―。私もついやっていそうな《Know-it-all/知ったかぶり》
「*ナラティヴ・セラピー」の点では、人間にとって「不都合な真実」をいかに受容していくかの過程において、「そんなはずはない」という否認が第1段階に来ることに着目。ファンは盲目ともいいます、Nickiみたく“反論できる人”はいいが… 一昔前、人道的にも社会的にも正しく聞こえる「ひきこもりを救え」といったスローガンは的外れな決め付けで不毛。ひきこもり者は自意識が強く、客体優位(自分がしたいことよりも 目の前の他人の要求を優先してしまう行動・人間関係障害)の傾向を持つ人もいるので、他者の目があるところでは一見「脱した」かのように行動できてしまう。心的外傷がある事を段階を踏んで お互いに認知しなければならない―
4.R.E.M.
rapid eyes movement(急速眼球運動)の略、レム睡眠=夢みて揺れる恋心をラップで。体を休養させながら、脳は活動して記憶の整理などを行っています。眠りの中で喜びを見つけたアリは「目覚めたくない」と連呼する。Pharrell Williamsの巧みな作曲プロデュースによる告解のトラックは、個性が際立っていて、アリ自身もリリース前から お気に入りと公言しています。彼女のより繊細な側面が反映されている。
物語は“✴︎聴き手の人生にも誰かを夢見るコト―”「私はあなたを愛しています」と云いながら、会話はできない…トラブルになると自覚している。一目惚れ、失われた愛、もしくは 道ならぬ恋― いずれにしても“内省的”(ないせい:自分の言動や起きた出来事を振り返り 考えること ポジティブな言葉です)。自分を客観視して分析することは難しいですが、自分を成長させるうえで大事。※因みに成長ホルモンが分泌されるのは深いノンレム睡眠ですので
♬音色 “Scuse me、um?”現実の関係が曖昧になっているオーブorb(玉響たまゆら)sound。R&Bの起伏を活かした、keyboardのリバーブ、Gospel harmonyがAriのボーカルレパートリーを拡大する。ドゥーワップのVocal run、低めの囁きVocalにあえぎ、小悪魔的な歌詞が⇒リズミカルなRapでたゆたう…幸福感が出色。古きディズニー主題歌のように甘美でありながらrhythmトラックはフューチャリスティック。伊の高級下着La Perlaや米Victoria’s Secretの言葉遊びは のちに自身のコスメブランド↓r.e.m. beautyをローンチ(2021.11月)。
*セラピー第2段階:自己の認知から「サヴァイヴァー自己の獲得」「いろいろな症状に悩まされてきたのは、自分はじつはこういう外傷体験の被害者だったのだ」という客観視を通過したうえで、「それでも私はその修羅場を生き残った」という自覚に到達しなければならない。アイデンティティの取得
5.ゴッド・イズ・ア・ウーマン/God is a woman
先行リリースされた Ilyaによる注目曲。もの憂げに“女性こそが万物の根源よ”と…神父fartherの宗教観を持つ欧米では刺激的、さらに 神と交わったかのような光悦感を与えてくれる女性を賛美し、官能と神秘性を織り交ぜる。主体的なセクシュアリティーの肯定「性的な解放」について歌う。ビルボードで11位、UKで4位など世界中のチャートで上位を記録しました
MVでは「女性器」がかなり多く描写されています。当初、此の映像化はway too muchΣ(❛□❛ ll)な印象でした。西洋文化、特に宗教観が濃くて“タブー”のメガ盛りのような…それは逆に 自分も無意識な防衛=“リスク回避”で「女性観」を掘り下げる機会が無かった…とも言えます。現存する宗教についてもそうです。ラジカルなart‐filmは監督デイブ・マイヤーズDave Meyersの手腕による。
通底しているのは✴︎私たちは光を象徴していること― ガラスの天井、宗教絵画や美術の引用はFRONTROW解説を参照下さい
では、「性的な解放」の逆とは何か―
✟「不婬ふいん」性的に禁欲すること、多くの場合 宗教的な理由による。
動物としての本能に逆らっているように思えますが、古来より社会規範において、性の欲求だけに執着してしまうのは、ある意味バランスを崩してトラブルの要因となってしまう。昔も “美しさ”や“富める者”がモテるのは同じです。教義によって人々の不平等感をコントロールする為に役に立った。哲学者ニーチェも宗教の中心原理であると主張しました“「弱者によるルサンチマンの反逆」である”
宗教が衰退、もしくは形骸化したのは、科学・統計によって合理性が重視され、社会の規範と×宗教が提示する道徳が乖離してしまったからですが… 未だに“壺”や“恋愛禁止”に支配される事例は、人の知性が支える精神作用や内面的な意思は あまり変わっていないのかもしれません。2世信者とする押し付けも…
*この曲題では哲学。
芸術と[1%の幸福]で生を肯定するニーチェを引用します
“困難や問題にぶつかりながらも、それを乗り越えて「できた!」に達するとき、私たちは快を感じる。このことが私たちの生の本質である”
Jules Aurora is a Filipino-American singer, songwriter, and actress based in LA. and we don’t have to mention MIYAVI’s usual soulful performance.ヾ(๑╹◡╹)ノ”cool Cover
6.スウィートナー/sweetener
前曲のシリアスから一転、身近な~ふんわりトロける~Title songを並置、Album構成の最高潮でもあります。玉響たまゆらPharrell sound♪人の声でリズムを刻む生命力溢れるHIP HOP。鍵盤としゃっくりみたいなオノマトペっぽい合いの手が可愛い(╹◡╹)✿人生を甘くしてくれる喜びを高らかに謳う“Twist it, twist it, twist it, twist it Mix it and mix it and mix it and mix it Kiss it, kiss it, kiss it”「みんなにとっての癒しになってほしい」とアリアナ。ちびっ子には…セクシーな感性がついちゃうかもw 私的にはNo.1トラック✴︎お料理中のBGMにもイイね!
人生辛いことがあると 全てが塩を舐めてるかのようにしょっぱくなる そんなとき あなたがやってくるのよ、まるで甘味料のように 苦さを消し去るために―
和訳歌詞より
「*セラピー」第3段階:「過去」を消化し、自分のなかに統合したうえで「それで、これからどうする」という未来の生活設計になるために「螺旋階段を登る」=親密性の獲得
児童虐待や、その他の累積的な虐待の被害者は、激しい慢性的な人間不信に陥っており 被害妄想をわずらっている。人間不信の消滅は、人と親密になることを学習することでもある。お互いの信頼を得られるよう 焦らずゆっくり…トラウマはいずれ個性的自己の物語になっていく。
7.サクセスフル/successful
アリアナは「自分の成功は喜び」と語りながら、聴き手に「あなたも実は成功している、同じよ」と、お互いを祝福する。
*セラピー: ex.“若さ美しさ”の誇示×妬み、エイジハラスメント≒忖度 対立 抑圧の問題…「正しい」見方も「間違った」物語もなく、治療する者とされる者も人間として平等で対等であるという認識。
若さゆえ 自信が無く悩む人もいるし×仕事の成功で誇る人も。日本的に取り上げると…年齢だけで勝手に立ち位置を決めるレッテル貼り。おじさん達にも当て嵌まります( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )
♬音色:低域の強調、ハイハットの跳ねノリ✴︎スチール打楽器やピコピコ音、アリの息づかいもリズムになる⇒グルーヴ感を強調したゆるふわトラック。Pharrellによる90s以降の“ヒップホップらしい型”=トラップと×70s R&Bの調合が、独自のメロディを拡げ~世代間で異なるリズム≒溝を埋める♪
8.エヴリタイム/everytime
テイラー・スウィフトのプロデュースでも知られるMax MartinとIlyaのコンビ。曲調は やはりポップで切ない。冒頭で紹介したチャリティLive動画「ft.Mac Miller」。マックはアリアナと破局した直後の2018年5月…飲酒運転で事故を起こし逮捕された。元恋人への気持ちを歌っている「自由になったと思うたび あなたはハイになっていつも電話してくる」何度も戻ってしまう依存した関係…ご用心!
9.ブリージン/breathin
私は物事を複雑にしすぎるって 診てもらったほうがいいって みんなが言うの― 和訳歌詞より
「トラウマや不安に直面した時にこそ 自分を大事にして」誠実な励まし。アリアナは録音スタジオでの発作を含め 痛み めまいや呼吸困難 不安や鬱、PTSDの症状を体験しました。旧知の仲間Ilyaと音楽で乗り越えようと試みたのです✴︎ 説得力ある生の実感をこの上なくエモーショナルに、儚くも力強く歌唱します。MVでも「混沌とした世界の中で内なる強さを見つけること」映画的なストーリーを形づくる。
MVを手掛けたHannah Lux Davisは、make upデザイナーとスタイリストの引き出しを持つ才女。soundに適した編集にも定評があります。衣装が大別して3Type、よそ行き黒ドレス&pants、グレーのジャケット、オフショルダーの包むような筒状の白トップス。「不安なモヤから大好きな雲へ」気持ちを引き出しています。
●精神疾患は、誰でもかかりうる病気であることから、正しい知識を広めることがとても重要です。↓LINK「知ることから始めよう」
10.ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ/no tears left to cry
先に紹介したMVに雨傘が登場しています。アリは祖父のお気に入り曲「♪虹の彼方に」をチャリティcoverとしました。
One Love Manchester:世代を越える男子の涙―
復帰シングルは「🌈Somewhere Over The Rainbow」とも地続きになっていて、ジュディ・ガーランドの多様性(LGBT)も肯定するアンセムとなっています。色んな想いが詰まっている(╹◡╹)心の痛みを和らげるために全てを音楽に託すことにした。
クリップ出演のワンちゃんは、アリの愛犬Toulouseトゥールーズです。
この「♪no tears left to cry」を引っ下げ、アリはこれまで以上に強くなって戻って来た。心の痛みを抱えながらも、充実した人生を“力いっぱい”歩んでいることが、世に伝えられました。
11.ボーダーライン/borderline feat.ミッシー・エリオット
「あなたって焦らしてばかり でも あなたも私が欲しいことくらいわかってる」と一途な恋の始まり。一線を画す脱力系sound♪ 小気味イイbeatと×平坦なmelodyシンセもrhythmになる。私的お気に曲です
*平常心を保つ方法:心が乱れそうな時にルーティンを刻むことで、いつもの安定した心を取り戻せる
「Let’s go」姐御Missy Elliottのタイトで硬質な合いの手に×アリの柔らかくメロウなChorusが前向き❤︎ 因みに姐御は R&B歌手グループ「シスタ」の元メンバー。アメリカで700万枚以上の売上記録で米レコード協会による6つのプラチナ認定を持つ唯一の女性ラッパーだ 安心だね
音楽とは本来、世界中で一番安全なものであるべきなのよ アルバム制作中のAri TIME誌より
※以下、執筆途中―In the middle of writing 不完全ですみません( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ ) 追い込まないと進まないもので
12.ベター・オフ/better off
13.グッドナイト・アンド・ゴー/goodnight n go
14.ピート・デヴィッドソン/pete davidson
15.ゲット・ウェル・スーン/ get well soon
発展途上なファレル・サイドの試みと、今迄のMartin×Ilyaサイドの安定感。その鮮やかなコントラストは、メリハリをもたらす一方で、纏まりが無くチグハグな印象も否めない。その理由として 2016年から制作されていた本作は、当初 個性的なファレル寄りの10曲予定だったが、マンチェスター公演でのテロを受けて…Martin・Ilya側のシリアスな5曲が追加される。ポップ・スターの重圧を乗り越えるためには、旧知の仲間と自身のアイデンティティを強固にする必要があったのかもしれない。
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